2007年04月25日

第211回 カンコウあれこれ 

年度初めの忙しさをいい訳にコラムの更新を怠ってしまいました。

さて、前回は、交流人口に洒落っ気で、思いつくまま、気の向くままに“コウリュウ人口”を述べさせていただきました。

今回はこの余勢を駆って「カンコウ」産業を考えてみましょう。

「観光」という言葉の語源は、中国の周時代(BC12世紀末~BC8世紀)の儒教経典の五経の一つである「易経」の「観国之光、利用賓干王」とされています。

現代の意味に要約すれば、「国の要人が他国の文物・制度(国の光)を学び、視察する(観る)ときは、その国において王の賓客として優遇される、又は、帰国後王より優遇される」という意味になるそうです(塹江隆著『観光と観光産業の現状』(文化書房博文社 2006年4月)p.19より引用)。

人々の価値観の多様化とともにDemandsもWantsも変化しています。DemandsもWantsの変化に併せて、“観る”という周遊型観光から癒し、ヴァカンス型、農漁村・グリーンツーリズムなどの体験型等と多岐にわたっています。

そこで、これらの観光商品のいくつかの「カンコウ」商品名を考えてみましょう。

例えば、癒し等の観光では、癒され、その効果を実感できるのが目的となりますので、「感効産業」としてみましょう。

あるいは、心身ともに健康になって歓びで満たされるのであれば「歓康産業」としても面白いのでは・・・

次に、ホスピタリティ観光は、観光地のおもてなしで幸福感一杯にするのですから「感幸産業」が当てはまりそうです。

農漁村・グリーンツーリズムなどの体験型等では、農漁村の生活や山々を巡り、自然と調和を考え事が目的の一つですので「勧考産業」となりそうです。

皆さんもご自分の「カンコウ」商品名を考えてみませんか。


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Posted by 宮平栄治 at 22:30│Comments(0)沖縄経済学
 
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