Cool Japan

宮平栄治

2011年07月17日 18:57

昨日、7月16日(土曜日)は、沖縄市のミュージックタウン音市場で、内閣府沖縄総合事務局主催の「第2回沖縄・感性文化産業シンポジウム~センスカルチャーでヒヤミカチ~」を拝聴してきました。

第1部は沖縄県文化観光スポーツ部参事官の知念英信氏による「世界のウチナーンチュ大会を通じた交際文化交流」と経済産業省クール・ジャパン海外戦略室長の渡辺哲也氏による本邦初公開の「クールジャパン戦略について」の講演会でした。

第2部では、宮永英一氏(沖縄県ロック協会会長)、上山繁氏(モグコザ団団長)、鈴木雅子氏(コザ・インフォメーションセンター・チーフディレクター)および後藤和子氏(埼玉大学教授)をパネリストにむかえ「文化によるまちづくり」と題してシンポジウムが行われました。

Cool Japanの”cool”とは「涼しい」ではなく、「格好いい」や「センスがある」という意味です。

Cool Japanは何をするのかというと、漫画、映画などのサブ・カルチャーを海外へ広め、新しい産業を創造しようという経済産業省の取組です。

この講演会を聞きながら、15年ほど前、沖縄開発金融公庫の大学の同期に「沖縄を活性化するにはどうすればいいか」と尋ねられた時の回答を思い起こしました。

その時の私の答えは「沖縄に来たら、10人中、5人が絵画、音楽、舞踊、織物、演劇などの芸術面に関わっていると活性化する」というものでした。

その友人は製造業による沖縄の発展のみを考えていたらしく、私の的外れな回答にあきれ顔でした(その本人は、現在は、脱サラし、自社でプロデューサーとして活躍していますが・・・)。

韓国は、政府が積極的にFTA交渉を行うと同時に、少女時代やKARAなどの文化を自国製品と結びつけて世界市場に進出しています。

また、イギリスがシェークスピアを戦略的に売り出したのも有名な話です。

沖縄の文化的素材を考えれば、空手、音楽などの沖縄文化を沖縄を世界へ発信すればソフトパワーのよる沖縄の発展も可能な時代だと確信したシンポジウムでした。

関連記事