2007年06月17日

第219回 バックアップ体制と沖縄

インターンシップのレポートや履歴書のチェックやら市町村関係のボランティア活動やら、なかなか記事の更新ができません。

といい訳しつつ今日は久しぶりのコラム更新です。

さて、5月26日(土)と27日(日)は慶應自塾大学で開催されました日本経済政策学会へ出席しました。

さまざまな刺激を受けました。

特に、人々の戦略的行動を説明するゲーム理論を計量経済の同時方程式モデルに数式化し、経済活動を解明しようという手法が多いように見受けられました。

帰沖しようと羽田のJALのロービーに到着すると長蛇の列。

何かの事故でもとい~やな感じを抱き、「最悪の場合はもう一泊か」と懐具合を勘案しながら恐る恐る地上係員に理由を尋ねたところ「ANAのシステムダウンでJAL便への振替客です」との説明。

先ずは、全便欠航の最悪の事態は免れたものの、早々にチェックインを済ませ、手荷物検査場の長蛇の列に加わりました。

早め早めに動き、出発便に乗り込んだのですが、今度はANAのシステムも回復したため、出発便と到着便が殺到し、本来ならば19時45分に離陸のはずが、滑走路へ向かう誘導路上で約30分の待機。その分、到着も遅れたことはいうまでもありません。

後日、ANAのシステムダウンについての報道記事を読むと、旧システムから新システムへ変更した途端のシステムトラブル、旧システムで行った結果、正常に稼働するというありがちな事例。

恐らく新システムのプログラム上のエラーだと予想されますが、「システム設計はどの企業なのだろうか」、「このトラブルでどの程度の損害金を支払うのだろうか」、「損害金の算定方法は」、「損害金は保険で支払われるのだろうか」等々興味津々。

人間がやることですから、一つのシステムに頼ると、そのシステムが機能不全を起こしてしまうと、万が一の場合はシステム全体が稼働しなくなりますので、バックアップ体制は必要です。

最近、沖縄にバックアップ用のデータベースを構築する企業が増えているのも得心したと同時に、この種の出来事で沖縄進出を考える企業がますます増える可能性も考えられます。


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Posted by 宮平栄治 at 11:05│Comments(0)沖縄経済学
 
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