2007年11月03日

第262回 プロ野球・日本シリーズ雑考

 11月1日(木)のプロ野球日本シリーズ第5戦で、中日ドラゴンズが53年ぶりの日本一に輝きました。

 監督の采配についてはあれやこれや言われているようですが、今回は組織論的視点からのコラムです。

 さて、その日は泡盛の日でしたので、泡盛を飲みに行こうと自宅に車を駐車し、タクシーで町に出かけました。

 その時、利用したタクシーの運転手さんとの会話で日本シリーズの話しが・・・

 その運転手さん、会社の同僚と今回の日本シリーズはどこが勝つかを賭けたそうです。その運転手さんは1万円で中日ドラゴンズに賭け、同僚は、5,000円で日本ハム・ファイターズに。

 掛け率でいえば、2対1ですので、日本ハム・ファイターズが有利なのですが、なぜ、ドラゴンズに賭けたのかの理由について問うと・・・

 「お客さん、落合監督は以前負けているので学習しているはず。」のでドラゴンズの有利な点を指摘。

続いてファイターズについては「ヒルマン監督は、日本シリーズ前にファイターズを辞めると言い、直前に、メジャー・リーグのロイヤルズへ、高田GMはヤクルト・スワーローズへの監督就任が決まり、トップ2人がシリーズ前に他のチームへ移籍が決定されると、部下は頑張ろうなんて思いませんよ」と持論を展開。

 前提条件としては、ドラゴンズについては学習する組織、そして、ファイターズには。リーダーシップ論と士気ということになります。

 また、孫子の『兵法』には「上下同欲者勝」(「上下の欲を同じうする者は勝つ」→「組織における職位・職階の上下の人々が組織目的を達成しようと心を一つにすれば勝つ」)とあります。

 その運転手さんに言わせれば、ファイターズの場合、トップと部下との心が一つでは無かったのが最大の敗因となるのでしょうか。

 ただし、組織目的が、トレンドや時代の流れと違っていたり、反社会的であると勝つことはありません。


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Posted by 宮平栄治 at 18:32│Comments(0)沖縄経済学
 
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