2007年12月31日

第257回 ご当地商品をファンド化するには

 今年も残り少なくなりましたが皆さまにとってどのような一年だったでしょうか。

 さて、今年最後の本コラムは、たびたび話題になっているご当地商品のファンドです。といっても・・・

 今回は沖縄の事例ではなく、「熟成中の高級みりん」や「日本酒」です。

 2006年12月26日(火曜日)の朝日新聞ホームページよれば、高級みりんの場合は、みりんが熟成し、商品化された時の商品を担保に、大垣共立銀行と日本政策投資銀行が岐阜県の酒造メーカーに1億円を融資するというもの。

 また、2007年12月15日(土曜日)の毎日新聞ホームページよれば、日本酒はテレビ番組「新・美味しんぼ」に登場した秋鹿酒造(大阪府能勢町)と音楽原盤権の証券化をしているミュージックセキュリティーズ(東京都千代田区)が提携し、調達資金で酒米を購入し、純米酒2銘柄を醸造、3年間熟成され、その後2年間で販売するというものです。

 2事例とも、①熟成の在庫期間のコストとリスクの分担と軽減、②熟成技術が確保された企業、③市場調査や証券化のプロと提携、④新聞報道などパブリシティ効果という点が共通しています。

 ただし、サブプライムローンと同じで、ファンド化や証券化されたからといって、リスクが消え去ったわけではありません。くれぐれも自己責任の範囲でファンドへ投資して下さい。

 醸造技術や熟成といえば、沖縄の泡盛も可能性がありそうですし、現に泡盛ファンドをおこなっているようですが・・・

 残念ながら不勉強なため、泡盛ファンドについては分析できる状況ではありません。情報を収集し、後日、ご報告致したいと思います。

 では、皆さまよいお年をお迎えください。


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Posted by 宮平栄治 at 22:18│Comments(0)沖縄経済学
 
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