2008年09月20日

第338回 素直になろう!

 私の友人に会社建て直しのコンサルティングを行っている人がいます。

 その友人がコンサルティングを行うかどうかを決定するポイントがあるそうです。

 そのポイントとは・・・

 経営者の態度だそうです。

 その友人は、一見すると若作りで30歳代にしか見えません。

 その友人がコンサルティングの依頼のあった会社へ赴き、依頼主の経営者がふんぞり返って見下すような態度だと、「御社は私には用が無いようですから、帰ります」といって帰るそうです。

 そうすると、いままで偉ぶっていた経営者が大あわてで、慰留に努める場合が多いそうですが・・・

 経営者の上記の経営者の態度ではコンサルティングが出来ない理由を尋ねたところ、「会社の経営に困っているからこそ、コンサルティングを依頼したのに、依頼するような態度ではないから」との回答でした。

 会社の経営者がそのような態度や発想が、顧客やマーケットの状況を見誤ったり、従業員のやる気を失わせるような会社経営となり、行き詰まる原因になります。

 同じような事例を沖縄産業振興公社の課長のY氏からも伺いました。つまり、経営者が素直にアドバイスを聞き入れるような発想、姿勢や態度でないと経営指導は上手くいかないそうです。

 また、農商工連携を行っているある企業の社長さんに何が難しかったかといお尋ねしたところ、その社長さんの企業よりも資本、売上高、従業員数などで大きなパートナーの社長に、テストマーケットでのデータに基づいた販売戦略を提示しても、見下したように「我が社の売り方がこうだ」と言って譲らなかったそうです。

 「それでどうしましたか?」とさらにお聞きしたところ、「その社長の言うように行い、失敗させ、それから再度最初の戦略を提示した」とおっしゃっていました。

 経営者には、細かな事を見抜く力「虫の目」、俯瞰的に見る「鳥の目」、潮流を読み取る「魚の目」、そして時代を読み解く「歴史の目」が必要だといわれます。

 これらの力は、素直さの基礎の上に築かれる野ではないかと考えます。

 と、偉そうにブログに書いていますが、私自身はどうかということをふり返らなくてはいけませんネ。



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Posted by 宮平栄治 at 18:03│Comments(0)沖縄経済学
 
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