2005年04月08日
第34回:世の中には同じ事を考える人がいるようで
電話の発明といえば、アレクサンダー・グラハム・ベルですが、特許申請はガーディナー・ハーバードがベルの名で特許申請を行いましたが、数時間後、ベルの電話と同じような仕組みをエリシャ・グレイが行ったのは有名な話です。
私も同じような経験があります。昨年の8月のことです。沖縄県産業振興公社のスタッフと沖縄県産業振興公社内で打ち合わせがあり、その席上、「もろみ酢」の粒状化を提案しました。
そのアイディアの背景は、ある飲み会で、体重が90キログラム近くあった友人が、2ヶ月程で15キログラムの減量に成功していました。その秘訣を尋ねた所、「飲んだ後は、必ず、某大手の酢を2〜3粒飲んでいる。また、1時間くらいウォーキングで運動した」と教えてくれました。沖縄県産品促進応援隊を自負している私は、「同じ酢なら、"もろみ酢"がいいのでは」と聞き返すと、「”もろみ酢”は液体で、酸っぱい感覚が舌に残り飲みにくいが、某大手の酢は粒で飲みやすい」との返答。
その時、私の頭に閃光のようにあるアイディアがひらめきました。以前より、「もろみ酢」を飲んで、15分以上、ウォーキングをすることで中性脂肪が減少する、という事は聞いていましたが(どなたか、科学的に証明して欲しいものですが)、この「もろみ酢」を某大手の様に、糖衣錠化=粒化して売り出しているベンチャー企業はないものだろうか?
もし、「もろみ酢」を糖衣錠にしたハードに加え、次のソフトのアイディアはどう?先述の様に、「もろみ酢」の飲んだ後、適度の運動をするとシェープ・アップ効果があるとよく言われるますが、どのような体質の人に効果があり、またどの程度の「もろみ酢」の摂取で、その後の、どのような運動をどの程度運動すれば、中性脂肪がどの程度燃焼するかが不明です。このデータを沖縄県産業振興公社で支援し、科学的データのお墨付きと厚生労働省の機能性食品認定を受け、効果的な運動方法
という小冊子、VTR、あるいはOCD等を添付して売り出すのはどうだろうか。また、「うっちん」やその他の沖縄の薬草の効果も加味する事も可。しかし、最初からそのような薬効成分を添加するのではなく、「意図的陳腐化計画」で徐々に、その他の薬草効果を増補することで製品寿命を長くする戦略です。
日本国内市場で成功したなら、次は4人に1人が肥満で悩む国、アメリカへ進出を考えるのもいいでしょう。アメリカへ進出する前に沖縄にいる米軍関係者をモニターにして、口コミで「もろも酢」効果を広めてもよいでしょう。
アメリカで認知されると、それだけでデファクト・スタンダード(グローバル・スタンダード)だから、世界中にマーケットが広がるでしょうから、おそらく、中国も経済成長と共に、糖尿病や肥満で悩む様になるだろうから、こちらも巨大な市場となるはずです。
このアイディアは我ながら素晴らしいと思いスタッフのお二人に語り、このコラムで華々しく発表しようと考えていました。ところが、翌日、歯医者で新聞の朝刊を見て愕然としました。私が喜色満面に語った「もろみ酢」糖衣錠のアイディアが、なんと、スタッフに語った同じ日に、同じ産業支援センター内で、しかも、沖縄県産業振興公社の支援で記者発表しているではありませんか(いまでもこの新聞は手元に残していますが)。
1880年にトーマス・エジソンは「蓄音機に、商業的価値はまったくない」と助手のサム・インスルに述べたとか。1899年にアメリカ特許局長官が「すでに我々は総てのことは判った」と述べ、もはやアメリカで特許を申請するような発明は出てこないと断言し、ワーナー・ブラザーズ社長のハリー・ワーナーは、1927年に「俳優の声を聞きたいと思う人など、いるわけがない」と語り、IBM会長のトーマス・J・ワトソンは1943年に「世界で、コンピューターの需要は5台くらいだと思う」という逸話があるように、超一流の専門家でも先は読めません。まだまだ商品化の可能性がいくらでもあると思います。
「いいアイディアを得る最上の方法はたくさんのアイディアを持つことだ」とアメリカの化学者、Linus Paulingが述べています。私もこの言葉を信じ、地域資源や「これは困った」と漏らす人の悩みに耳を傾け、そこからアイディア商品、ヒット商品の種を見つけ出したいと考えています。
私も同じような経験があります。昨年の8月のことです。沖縄県産業振興公社のスタッフと沖縄県産業振興公社内で打ち合わせがあり、その席上、「もろみ酢」の粒状化を提案しました。
そのアイディアの背景は、ある飲み会で、体重が90キログラム近くあった友人が、2ヶ月程で15キログラムの減量に成功していました。その秘訣を尋ねた所、「飲んだ後は、必ず、某大手の酢を2〜3粒飲んでいる。また、1時間くらいウォーキングで運動した」と教えてくれました。沖縄県産品促進応援隊を自負している私は、「同じ酢なら、"もろみ酢"がいいのでは」と聞き返すと、「”もろみ酢”は液体で、酸っぱい感覚が舌に残り飲みにくいが、某大手の酢は粒で飲みやすい」との返答。
その時、私の頭に閃光のようにあるアイディアがひらめきました。以前より、「もろみ酢」を飲んで、15分以上、ウォーキングをすることで中性脂肪が減少する、という事は聞いていましたが(どなたか、科学的に証明して欲しいものですが)、この「もろみ酢」を某大手の様に、糖衣錠化=粒化して売り出しているベンチャー企業はないものだろうか?
もし、「もろみ酢」を糖衣錠にしたハードに加え、次のソフトのアイディアはどう?先述の様に、「もろみ酢」の飲んだ後、適度の運動をするとシェープ・アップ効果があるとよく言われるますが、どのような体質の人に効果があり、またどの程度の「もろみ酢」の摂取で、その後の、どのような運動をどの程度運動すれば、中性脂肪がどの程度燃焼するかが不明です。このデータを沖縄県産業振興公社で支援し、科学的データのお墨付きと厚生労働省の機能性食品認定を受け、効果的な運動方法
という小冊子、VTR、あるいはOCD等を添付して売り出すのはどうだろうか。また、「うっちん」やその他の沖縄の薬草の効果も加味する事も可。しかし、最初からそのような薬効成分を添加するのではなく、「意図的陳腐化計画」で徐々に、その他の薬草効果を増補することで製品寿命を長くする戦略です。
日本国内市場で成功したなら、次は4人に1人が肥満で悩む国、アメリカへ進出を考えるのもいいでしょう。アメリカへ進出する前に沖縄にいる米軍関係者をモニターにして、口コミで「もろも酢」効果を広めてもよいでしょう。
アメリカで認知されると、それだけでデファクト・スタンダード(グローバル・スタンダード)だから、世界中にマーケットが広がるでしょうから、おそらく、中国も経済成長と共に、糖尿病や肥満で悩む様になるだろうから、こちらも巨大な市場となるはずです。
このアイディアは我ながら素晴らしいと思いスタッフのお二人に語り、このコラムで華々しく発表しようと考えていました。ところが、翌日、歯医者で新聞の朝刊を見て愕然としました。私が喜色満面に語った「もろみ酢」糖衣錠のアイディアが、なんと、スタッフに語った同じ日に、同じ産業支援センター内で、しかも、沖縄県産業振興公社の支援で記者発表しているではありませんか(いまでもこの新聞は手元に残していますが)。
1880年にトーマス・エジソンは「蓄音機に、商業的価値はまったくない」と助手のサム・インスルに述べたとか。1899年にアメリカ特許局長官が「すでに我々は総てのことは判った」と述べ、もはやアメリカで特許を申請するような発明は出てこないと断言し、ワーナー・ブラザーズ社長のハリー・ワーナーは、1927年に「俳優の声を聞きたいと思う人など、いるわけがない」と語り、IBM会長のトーマス・J・ワトソンは1943年に「世界で、コンピューターの需要は5台くらいだと思う」という逸話があるように、超一流の専門家でも先は読めません。まだまだ商品化の可能性がいくらでもあると思います。
「いいアイディアを得る最上の方法はたくさんのアイディアを持つことだ」とアメリカの化学者、Linus Paulingが述べています。私もこの言葉を信じ、地域資源や「これは困った」と漏らす人の悩みに耳を傾け、そこからアイディア商品、ヒット商品の種を見つけ出したいと考えています。
Posted by 宮平栄治 at 16:04│Comments(1)
│沖縄経済学
この記事へのコメント
> 電話の発明といえば、アレクサンダー・グラハム・ベルですが、特許申請>はガーディナー・ハーバードがベルの名で特許申請を行いましたが、数>時間後、ベルの電話と同じような仕組みをエリシャ・グレイが行ったのは>有名な話です。
エリシャグレイは其の後、めげずにFAXをつくりました
エリシャグレイは其の後、めげずにFAXをつくりました
Posted by at 2005年05月18日 20:53