2005年09月21日
第66回「インターンシップ狂想曲第一番」
受け入れ先機関のご理解とご協力のお陰で、本学がインターンシップを実施して今年でちょうど10年になります。
今でこそ、インターンシップという言葉は定着していますが、私が赴任した当時は、インターンシップという言葉は、医学部、工学部や理容学校にあるのみで社会科学系には皆無でした。
赴任すると、3年生の必修科目にインターンシップ(当時は“企業実習”という名称でした)があり、担当者(某大学の著名な老先生)も決定していました。その担当者に、インターンシップについて尋ねますと、「さぁ~、何分にも初めての体験ですから」という回答。「なるほど、百戦錬磨の先生でも初めてのカリキュラムには困惑するのだ」と解釈し、若い私はもっと研究に励まねばと気合いを入れ直しました。
それから1年後、インターンシップ実施を1年半後に迫ったある日、再度、インターンシップについて尋ねますと、「さぁ~、何分にも初めての体験ですから」との再回答。この1年、何も考えていないご様子。「さすが、老先生、1年もあれば体系立てることができるのだ」と改めて尊敬し直しました。
それから1年後、インターンシップ実施を半後に迫ったある日、再度、インターンシップについて尋ねますと、「さぁ~、何分にも初めての体験ですから」との再々回答。「げッ、何も考えていなかったの?」。
さぁ、それからが大変です。140名におよぶ学生のインターンシップ実習先を探さねばならないし、インターンシップ用のマニュアルを作成しなければいけませんし、結局、私とS先生、M先生の3名でどうにか初年度は乗り切りました。
非常に苦労したのがマニュアル作成。何しろ、全国でも本学が最初の実施校ですので、サンプルが全くありません。
しかし、幸運の女神が微笑んでいました。インターンシップの1年前、NHKラジオの「やさしいビジネス英語」を聴きながら通勤していました。たまたま、ビニエットでアメリカのインターンシップを取り上げていましたので、それを頼りに青写真を考え、ある企業の人事部にいる後輩に、インターンシップ生をお願いする際、どのような内容なら受け入れ可能かを何度が話す機会がありましたので、それを下地に作成しました。
その後、受け入れ先から実習モデルが欲しいという要望があり、産業ごとに幾つかのインターンシップ実施パターンを作成。一方で、学生向けには、インターシップの意義や就職までのプロセスを説明した『Hop, Step, Jump』を書き上げました。
この2つの資料は、文部省はじめ、インターシップ実施校から問い合わせや取寄要請があり、当時は、TLOやら知的財産という概念がなかったものですから気前よく譲渡したものでした。
もし、知的財産の特許を申請していたらと思うと残念ですが、インターシップを担当して気づいた事柄も非常に多くあります。続きは明日のインターンシップ狂想曲第二番でお話しいたしますのでお楽しみに。
今でこそ、インターンシップという言葉は定着していますが、私が赴任した当時は、インターンシップという言葉は、医学部、工学部や理容学校にあるのみで社会科学系には皆無でした。
赴任すると、3年生の必修科目にインターンシップ(当時は“企業実習”という名称でした)があり、担当者(某大学の著名な老先生)も決定していました。その担当者に、インターンシップについて尋ねますと、「さぁ~、何分にも初めての体験ですから」という回答。「なるほど、百戦錬磨の先生でも初めてのカリキュラムには困惑するのだ」と解釈し、若い私はもっと研究に励まねばと気合いを入れ直しました。
それから1年後、インターンシップ実施を1年半後に迫ったある日、再度、インターンシップについて尋ねますと、「さぁ~、何分にも初めての体験ですから」との再回答。この1年、何も考えていないご様子。「さすが、老先生、1年もあれば体系立てることができるのだ」と改めて尊敬し直しました。
それから1年後、インターンシップ実施を半後に迫ったある日、再度、インターンシップについて尋ねますと、「さぁ~、何分にも初めての体験ですから」との再々回答。「げッ、何も考えていなかったの?」。
さぁ、それからが大変です。140名におよぶ学生のインターンシップ実習先を探さねばならないし、インターンシップ用のマニュアルを作成しなければいけませんし、結局、私とS先生、M先生の3名でどうにか初年度は乗り切りました。
非常に苦労したのがマニュアル作成。何しろ、全国でも本学が最初の実施校ですので、サンプルが全くありません。
しかし、幸運の女神が微笑んでいました。インターンシップの1年前、NHKラジオの「やさしいビジネス英語」を聴きながら通勤していました。たまたま、ビニエットでアメリカのインターンシップを取り上げていましたので、それを頼りに青写真を考え、ある企業の人事部にいる後輩に、インターンシップ生をお願いする際、どのような内容なら受け入れ可能かを何度が話す機会がありましたので、それを下地に作成しました。
その後、受け入れ先から実習モデルが欲しいという要望があり、産業ごとに幾つかのインターンシップ実施パターンを作成。一方で、学生向けには、インターシップの意義や就職までのプロセスを説明した『Hop, Step, Jump』を書き上げました。
この2つの資料は、文部省はじめ、インターシップ実施校から問い合わせや取寄要請があり、当時は、TLOやら知的財産という概念がなかったものですから気前よく譲渡したものでした。
もし、知的財産の特許を申請していたらと思うと残念ですが、インターシップを担当して気づいた事柄も非常に多くあります。続きは明日のインターンシップ狂想曲第二番でお話しいたしますのでお楽しみに。
Posted by 宮平栄治 at 21:23│Comments(0)
│沖縄経済学