2006年12月24日

第187回 「分かっちゃいるけど・・・」

「分かっちゃいるけどやめられない」は、12月20日に亡くなられた青島幸男さんが作詞した“スーダラ節”の決め台詞でしたネ。

分かっちゃいるけどやめられないモノには・・・

酒、タバコ、コーヒーなどの嗜好品が多い様です。

私のゼミの3年生にYH君がいます。通称はベニー君。いわれは読谷村出身なので特産の紅芋から。さて、このベニー君。つい2週間前に禁煙を宣言しました。

禁煙の理由は、喫煙が健康へ与える悪影響に関する新聞記事を読んでいて、このまま喫煙すると肺ガン、心筋梗塞、脳梗塞などの病気を非喫煙者よりも高い確率で発症するコーナーがあり、そのコーナーと自分をダブらせると20年後が恐ろしくなり禁煙を決意したそうです。

なかなか決心が出来ないのが、喫煙者減少の数値目標。

クリスマス・イブの朝日新聞ホームページによると、厚生労働省は2000年から喫煙者を減らすための数値目標を掲げようとしたそうですが、自由民主党やJTなどの業界からの反対意見で断念したそうです。以下の詳細は朝日新聞ホームページ

http://www.asahi.com/life/update/1224/003.html

をご覧下さい。

さて、先進国では喫煙の影響を、喫煙者と非喫煙者の医療費を元に算出し、医療費から発生する国の負担とたばこ税から得られる収入と比較して、喫煙者を減らす政策を行っています。

ベニー君と自由民主党やJTを単純に比較できませんが、ベニー君の方が合理的判断を下しています。

自由民主党もJTも、喫煙を起因とする疾病とその費用ついて知っているはずでしょうが、シガラミなどから「“分かっちゃいるけど”数値目標は出来ない」というのが本音なのでしょう。


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Posted by 宮平栄治 at 19:20│Comments(3)沖縄経済学
この記事へのコメント
宮平先生、こんばんは。

ベニー君の決心は素晴らしいものだと思います。

私は愛煙家ではありませんが、姉が学生時代からのヘビースモーカーでした。
何度も禁煙しては失敗していた彼女が子供のために禁煙を決心し、今月で1年。やはり、決心の元になる事柄により心構えも変わってくるようです。
喫煙者本人の健康を害すということだけでも、十分に禁煙する理由になると思うのですが、タバコの良さが分からない私だからそう思うのでしょうか?

朝日新聞ホームページを読んでの感想ですが…

他の先進国が出来ていることが、政党や業界大手企業の反対で断念せざるをえない日本の現状が残念でなりません。
確かに、いろいろと事情があるのでしょうが、ただ反対するだけでなく、ある程度の譲歩や兼合いがあってもいいのでは?と思ってしまいました。
日本で、国を挙げて喫煙者を減らすのはまだまだ難しいことなのでしょうか?


sankeiWEBに「主要国の成人喫煙率」と「禁煙政策実施(表明)国」が掲載されていましたので、アドレスを載せてみました。

http://www.sankei.co.jp/kokusai/europe/061205/erp061205000.htm
Posted by りんご at 2006年12月26日 00:46
申し訳ありません。
同じコメントを二度書き込んでしまったようですm(__)m
Posted by りんご at 2006年12月26日 00:49
りんごサン

 コメントと貴重な情報提供をありがとうございます。早速、アクセスします。

 朝日新聞のホームページをご覧になった感想を述べられていますが、他の事柄では”先進国並みに”といいながら、殊、喫煙者の削減目標になると二の足を踏む点に違和感を感じたのでは・・・

 また、「反対ならば対案を」という前首相の言葉もよぎったのでは・・・

 首尾一貫性ではないということでしょう。→私も首尾一貫しているかどうかと問われると冷や汗ものですが・・・

 また、遊びに来て下さい。では、また。
Posted by 宮平栄治 at 2006年12月26日 20:10
 
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