2007年07月16日

第228回 バイオエタノールの余波 “カール! お前もか”

 台風4号が過ぎ去って余波も静かになったかと思った矢先、自然環境保護の余波が生活面で現れ始めました。

 次世代の燃料として注目を集めているのが、植物のデンプンからアルコールを作り、燃料として利用するバイオエタノールです。

 関心の高まりはバイオエタノール市場における価格上昇を引き起こすのは経済法則ですが、思わぬ事態も・・・。

 例えば、バイオエタノール用植物への作物転換の結果、オレンジジュースが値上がりし、また、トウモロコシについてもこれまでトウモロコシ油として利用していたのが、バイオエタノール用に転用されたため、食用油の価格が値上がりしました。

 食用油の値上がりによって原材料として利用しているマヨネーズへも影響し、メーカーのキユーピー・マヨネーズが17年ぶり値上げを行いました。

 ついには、明治製菓がスナック菓子の「カール」の実質上の値上げへと踏み切るそうです。

 詳細は、7月16日(月)の日本経済新聞ホームページをご参照下さい。

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070716AT1D1500915072007.html

 穀物高の影響は、さらに続きそうです。特に、肉用の牛や豚の資料にも穀物が使用されていますので、いずれは食肉価格への影響も避けられないでしょう。

 値上がりは痛し、されど、地球環境にも配慮しなければ、というジレンマ状態は当分続きそうです。

 長期的には、技術革新による低燃費や代替燃料開発による解決策が望まれますが、それまではエコドライブや環境に優しい生活実践などのささやかな方法を重ねるしかないのではと考えています。


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Posted by 宮平栄治 at 11:18│Comments(0)沖縄経済学
 
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