2007年11月04日

第263回 石油代替燃料とアマゾン熱帯雨林

 経済学の教科書では、需要が供給量を上回って発生した価格上昇のケースでは、消費者には購買意欲を萎えさせ、需要減少となり、生産者には生産意欲を高め、供給が増加し、やがて、需要と供給が一致すると教えています。

 でも今回の原油価格の高騰は、予想を越えた方向に動く可能性が・・・

 原油価格の高騰によって、石油の消費が手控えられれば、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素削減につながります。

 10月31日(水)の読売新聞のホームページには「国連事務総長が南極訪問へ、温暖化の現状視察」という記事があり、その中で原油高や地球温暖化の防止で代替燃料としてバイオエタノールが原料となるサトウキビの増産で、アマゾンの熱帯雨林の伐採につながっていると報じています。

 詳細は、読売新聞ホームページの

 「http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20071031it11.htm

をご参照下さい。

 原油価格の高騰が、代替燃料価格を高め、その結果、二酸化炭素を吸収し、酸素を供給する熱帯雨林の破壊となっては困ります。

 やはり、現実は教科書通りにはいかないようです。おまけに、巨額の資金も漂っていますので、政策を間違えば、農地の買い占めによって投機物件としての農地価格上昇が、さらに森林破壊を助長する可能性もあります。

 この件については、勉強不足なので、さらに研鑽を深め、理論化を試みたいと考えています。


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Posted by 宮平栄治 at 23:44│Comments(0)沖縄経済学
 
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